2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春風の晩

弥生の月は、最後の晩。 月はみえなかったような。 うさぎさんはかくれんぼ。 沁み入るような語りを聞きました。 45年あまりの来し方を、問わず語り。 笑ってしまうのに、そのひとが引き戸を引いて出たあとは、・・。 だれがが引き取って、続きを問わず語…

天下一品

晩になり、日中暴れた風はおさまりかけた。 たしかに春風、とはいえ、寒の戻り。 いつも通る帰りみち。 はじめてのお店。 木の意匠が、年季でぬくもっている。 あまりの強風で電車に乗り損ねたといって昔馴染の店にやってきたひと。 いつもらしく、お夕飯に…

ベランダの花たち

朝から強い風が窓を打つ。 窓を開けると、ほのかな春の風。 風にあおられても、ベランダの花たちは平気で笑っている。 震災から半年経って、自分を取り戻し。 また半年経って、吸収力が格段にアップ?? 仕切りが外れて視界がよくなりました・・!? なには…

春の気

ばたばたと自転車でまちを走り回る、今日も多事。 春風の吹くなか、なんだか楽しい。 道中、助けたり、助けられたりでお互い様・・。 内向的なのだか、外向的なのだか、わからないけれど。 ひとが好きで、まちが好き。 細い路地の入り口に、老夫婦の店。 洋…

二人称的一日

一日中、微熱気味。 あれこれのうち、半分くらい用事を済ます。 このまちは、なにかと小造りで便利。 待ち時間のあいだに、近くで別用を済ませて戻れる。 まちに、春に生まれる花の香りがひろがっている。 自転車で走り去るあちこちで、知り合いの顔をちらと…

哲学教師の声

大学一年生。入学式のその朝。 わたしは、哲学の先生にはじめて会ったのでした。 まだあまりお上手でないけれど、丁寧な日本語で自己紹介をされた先生。 はにかみながら長い名前の由来を少し楽しく話されました。 そのときの声を、その後長い間、ある時期は…

遅れた風邪ひき

どうも一日変。寒くてたまらない。 夕方の予定がありましたのに、膝まで寒く、早々にご無礼(大変申し訳ございません)。 春マフラーで冷えたのか、帰宅して微熱気味。 ルルルル・・晩に電話。 生まれ育ったまちで新生活を始めるのだそう。 はずんだ声が電話…

語り継がれてほしい・・。

週末の仕事場となりました会場の温かさ、主催方先生の最後のまなざし忘れ難く。 太平洋を越えて長年ご苦労され、故郷を思うみなさまに心から謝辞を申し上げたく。 本会合の会場をお貸しいただいたホールの沿革を、どうぞごらんください。↓http://www.soil.ce…

の・ぼうる君の絵葉書

松山は、正岡子規が生まれ、育った町。 瀬戸内海の穏やかな明るい光と海、むくむくと広がるすばらしい雲に囲まれて育ったのでしょう。 このまちで、子規、否、の・ぼうる君は、俳句のひとにとどまらない、文芸改革者と理解され、大切にされております。 みな…

雨温かし

雨のためかフライトの発着乱れ松山へ。 朝の道後は雨。路電に乗り、キャスター引きずり傘をさして子規記念館へ。言葉少なに思いあり。カフェの手摺りに松山趣味のデザインあり。 流したばかりの涙のごと雨温かきまち・・なもし。

ふいの客

坂道に、桃の花。 やわらかい花弁が幾重にも重なって、春がここまで来たよと教えてくれる。 郵便受けに封筒が一通。 差出人は、あまり話したことのない方。 気負いのなさそうな、少しいたずらっぽい書き口。 お手紙を書くのが、お好きなのかしら? ・・楽し…

ほーほたいむ

なにやらこのごろ、飽きもせずせっせと書いている。 不思議なときがあります。 ・・某氏と編集氏に喜んでほしいから? 「なにかあったほうが面白いじゃない??」とのこと。 そうですね、そうかもしれません。 突っ込みどころ満載でよいそうです・・。 土の…

青葉の夢

「新緑のころにおいで!」って、いわれていたのでした。 杜の都仙台でのこと。 「新緑の頃がいいの。お祭りがあるの・・」「七夕?」「うーん」 窓の雪を眺めながら、意味不明なやりとりをしておりました・・。 お祭りは、正宗公ゆかりの青葉まつりと判明。 …

書きつけ・・

思いつくまま、本日の出来事。 朝、空が綺麗に青くて、どこまでも明るかったこと。 ランチタイムが楽しみだったこと。 ところが・・。 出張フライトの一件で、のんびりランチどころではなかったこと。 ばたばた外出し・・あれこれ。 用事を済ませたら、たい…

千羽鶴

朝。晴れ。 挽いていただいた珈琲を一杯。 花たちに水をあげ、週末仕事。 片づけものやら、いろいろ。 3月11日。 今日は静かに過ごしたいと思います。

うれしい読み物

ふと思い立って、友人が書いた本の書評を探してみました。 以前みたことのある書評がひとつ。 長さもさることながら、評者の感想がどこにあるのか、大変読みにくい。 遠ざけられている気分になる不思議な文章です。 ツイートをひとつ発見。 著者の志に共鳴し…

ランチタイムは雨上がり・・! 

いつものキリマンジャロを切らしたので、ふたたび商店街へ。 ・・あら、雨上がり。 楽しげに人が出ている。 うきうきと会話がはずむ。 椿のつぼみが重たそうにふくらんでいる。 いいなあ。こうでなくちゃ!! どこかの劇場の幕間なのか、くまどりの3人連れ…

小雨のひるさがり

のんびり朝珈琲。 小雨のベランダで、花たちは、競って咲いている。 妖精のような春の色があふれる。 お昼すぎ、坂道をおりて商店街へ。 いつもの貝やさんの店先。 蜆と浅蜊は、それぞれ大小の別がある。 大ぶりの蜆と、小ぶりの浅蜊が、ちいさく盛ってある…

路地の朝

雨の週末。 朝も晩も、電車は混んでいる。 そういえば・・まちの方たちは、朝出かける姿が穏やかです。 急ぎ足で皮靴の音を高く立てる方はまずいない。 朝の路地。 ドアをあけ、「いってくるね」と笑顔を交わして、出てくる方。 近所のわんちゃんとすれちが…

ザボン・ティー

帰り道の店先に、大きなざぼん。 朱欒の詩を思い出した。 実物ははじめて。 しげしげと、とにかく眺めている。 しばらく置いて、熟成するのを待つと味わい深いらしい。 皮を漬けて甘くするとおいしいそうな。 ピールにして、紅茶に入れたらどうかしら??

氷矢

昨冬から早寝。 大好きな夜のラジオを、ずっと我慢。 週末のなぐさめまで、どんな氷矢もはねかえしましょう。

論理学と顰蹙について(?)

哲学生でしたころ、古典論理学の講義を聴きました。 教師は、若き日に、古典論理学を志し、留学先のイタリアで魅力的な方と出会い、論理学への道はほどほどになさったという奇特な方でした。 大丈夫かしらと思いつつ、とにかく古典論理を学びたい一心で、拝…

かたつむりの唄

春の気配・・。 ランチタイムぶらぶら。 通りの店先に、桜の若木。 花はほころんでいました。 薄紅を雨に梳いたしとやかな色・・。 思わず目に入った花を、花と感じる。 思わず耳にしたことばを、ことばと感じる。 思わず感じたなにかを、こころと感じる。 …

蛤、浅蜊、しじみ

たまたま見つけた、ととやさんの本。 文章の間合いに、すっかりうれしくなってしまいました。 おすそわけに、「六之膳」から、春先の貝のくだり・・。 「蛤は、焼いてよし、吸物にして結構、さらに煮物も格別の味わいがありますが、もったいなくて煮物にはで…

今夜もありがとう・・。

ひとつまちがえば、みぞれになりそうな雨。 空で冷たい粒になって、落ちてくる。 猫の額ほどのベランダで、わが家の花たちはがんばっています。 次々に小さな蕾をつけ、開くのを待つ姿。 可憐で愛しい。 部屋のなかには、桜の小皿に折れた小枝。 固まってい…

ととやさん

少し日が長くなった夕方近く。 ぶらりと古本屋さんに入り込む。 本の目次というものが、気になる。 あんまり複雑な目次は、どうなのだろう。 本というものを書いたことがないので、考える材料もない。 日焼けした本が並ぶ入り口近くの棚に、なんとなく目につ…

電話

おひなさま。 陽ざしがうらうらとして、のんびり。 リリリリ・・。 おひなさまの日に電話をくださる方は、どなた?? 期待をこめて受話器をとる。 おぼえのある声は、編集者の方でした。 「どうですか??」「??」 近況やらなにやら、しばらくあれこれ話す…

押し花の封筒

雪より、雪もよいの雨は冷たい。 いつのまにか指先が、ひんやり冷える・・。 週末の晩、生垣に残雪の坂道をのぼって帰宅。 傘をさし、ひなあられをおみやげに・・。 ん?? 「・・!?」 郵便受けに、見慣れた文字のちいさな封筒。 なかには、小花の押し花が…

プレセント交換

毎年のことで、バースデーが二日続き。 今年はうるう年なのですけれど・・。 おめでとうって、毎年、少し恥ずかしげに言いあう。 お誕生日のプレゼント交換も、なんとなく恥ずかしい。 思えば、お誕生日がひとりだけのバースデーパーティーを経験したことが…