二人称的一日

 一日中、微熱気味。
 あれこれのうち、半分くらい用事を済ます。
 このまちは、なにかと小造りで便利。
 待ち時間のあいだに、近くで別用を済ませて戻れる。
 
 まちに、春に生まれる花の香りがひろがっている。
 自転車で走り去るあちこちで、知り合いの顔をちらとみかける。
 自分が生きていると確認する瞬間。
 相手にとって生きているという、二人称的確認。
 バイオエシックスを熱心に読んでいた学生の頃、二人称の生死という言葉を覚えました。
 今日は、久しぶりに、二人称的に過ごしたような気がします。
 忙しかったけれど、おかげさまで、よい一日でした。