路地の朝

 雨の週末。
 朝も晩も、電車は混んでいる。

 そういえば・・まちの方たちは、朝出かける姿が穏やかです。
 急ぎ足で皮靴の音を高く立てる方はまずいない。
 朝の路地。
 ドアをあけ、「いってくるね」と笑顔を交わして、出てくる方。
 近所のわんちゃんとすれちがい、やっぱり笑顔。
 5分10分を急ぐ都会の朝も、笑顔を交わすひととき。

 花たち、鳥たち、水たまり・・。
 坂をのぼるちっちゃな傘とすれちがう。
 小花に足が生えてのぼってくるみたい!?
 朝ごと、駅までのひとときに支えられて、一週間。