カレルチャペック「園芸家12カ月」届きました
梅雨どきのしっとりした空気感が好きな土庫澄子です
今朝もイタリアンロースト珈琲は香ばしいです
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Amazonで注文したチャペックの園芸本が届きました
中公文庫の「園芸家12カ月」(小松太郎訳)です
郵便受けに丁寧に包装された小さな文庫本が一冊届くのはウレシイものです
さっそく冒頭を読みました
いきなり水まきホースと格闘するチャペックがまたウレシイ
「庭に水をまくくらい、かんたんなことだ、と思うかもしれない。ことにホースを使えば。ところで、使ってみればすぐわかるが、ホースというやつは、人間が手なづけるまでは非常に陰険な動物で、うっかりできない。」
わが家はリール式で巻き取りやすいタイプを使っていますが、たしかに毎朝グルグルくねくねと動き回るホースと格闘しています
チャペックの面白いところ見つけました
草を抜くひと足ごとに天地創造のイメージをもっているみたいです
ついこないだ読んだ戯曲「ロボット」のラストシーンを思い出します
創造者チャペックは人間みたいなやっかいなホースと格闘して喜びに溢れるひとですね
大学近くに一部屋を借り、難しい顔をしてスクエアなケルゼン研究をしているころにはこの園芸本の面白さには気づかなかったと思います
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庭の水やりのあとは、人間の尊厳の再解釈について考えています
過去記事で触れたことがある小林直樹先生の「法の人間学的考察」に人間の尊厳についての一章があり読みなおしました
行間から生真面目で端正な佇まいの小林直樹先生の姿が彷彿とします
小林先生ご自身はピコ・デラ・ミランドラの人間の尊厳とご自分の考えはまったく違うように書かれていますが、いまの私には似通っているように思えます
一昨年、人間の尊厳について書いたけれども諸事情で公刊されなかった自分の論考を読み直しています 当時ほかへの転載のオファー(?)がありましたがなかなかうまく行きませんでした
込み入った事情はともかく人間の尊厳についてはじめて書いたラフスケッチでした 当初の依頼に対してはテーマが大きすぎると感じ、お断りしようとしたものでした
スケッチしてみたら古色蒼然というよりも新しい地平がひろがっていく予感がありました 自分にとってエポックメーキングだった部分はやはり残しておきたいと思っています
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