戯曲「ロボット(R.U.R.)」を読みました😊

秋雨のような梅雨の日々インスタントコーヒーも秋味がする土庫澄子です

相変わらずパソコンの調子が悪くスマホで書くと画面小さくて打ちにくいですね

 

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チャペックのロボット読み終えました  どれくらいぶりか分からないくらい久々に物語の展開を追う楽しみを味わいました

 

読むといえばもうずっと資料読みばかり 情報を収集し、整理し、そこからまた次の情報を探索するの繰り返し この10年ほど私は資料読みロボットみたいです

 

ようやく読んだこの作品、チャペックの世界に安心して入り込み、振り回され、楽しめました  長く引きずった宿題をやってみたら面白くてたまらなかった感が余計にウレシイです

 

コラム記事とは一味違ったチャペック流会話のテンポが面白いですし、いろいろと呆気ないところもいちいち考え込みがちな私には面白いです

 

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この10年ほどPL法ばかりやっているので 序幕に出てくるドミンの台詞に「製造上の欠陥です」というのがありましてビックリでした ひとつ前のハレマイエルの台詞にある 「急に手に持っているものを投げ捨てると、立ったまま、歯をがちがちさせている」ロボットを受けて言っているところです

 

余談になりますが、製造工程で技術的に不可避に生じる不良品はアウスライサーと呼ばれ、PL法では製造上の欠陥にあたると考えています←ポジショントークおしまい

 

チャペックのロボットに戻ります 洒落た序幕を読んだときアウスライサー的なロボットが群れをなし人間に対して暴動を起こすストーリーかと思いきや読み終えてみれば全然違うストーリーでした  「ロボット」という言葉を生み出した古典的作品にこんなおかしなコメントするのはきっと私くらいなものですね

 

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アルクビストが創世記を朗読するシーンが出て来てなんとなく納得の結末よりも途中の激論やハラハラドキドキが楽しいです

 

でもこの結末、どうやら悩み抜いたチャペック本人が「この結末どうかな??」って思っているらしくクスリと笑えました 気持ちのたわみをチャペックはおそらく妻となる前のオルガ・シャインフルコバーに宛てて書き送り、プライベートな手紙のこの部分を自ら公開しているようなのです 

 

洒落て幕を開けた戯曲「ロボット」が終わりに近づくにつれ、作者が執拗に探し求めおそらく刊行後もなお揺れ動く気持ちをこっそり恋人に書き送るってチャペックらしくて素敵です 

 

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初版は1920年だそうです  殺伐としていたり美しかったり ときどきはっとしながら時間を過ごせるよい本です 巣ごもりリモートワークの気分転換にもぜひです

 

いろいろな経緯で感情を出さないよう、自分が自分の感情の起伏に負けないように生きてきたと思います それがまちがいなのかどうかよく分かりません でも今は自分の感情を少しずつでも受け入れていきたいと思っています

 

もともと音楽は大好きですがライブに行っても感情の発散は下手で自分の感情を素直に見つめるところまでなかなかいけませんでした 小説や戯曲もっと読んで楽しんでいきたいと思っています

 

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