チャペックとの出会いについて(続)

一日が終わりなんとなくほっとしている土庫澄子です

今朝はカレル・チャペックとの出会いを書き始めたところでパソコンが不調となり書きかけのままアップしました

 

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チャペックのことあとひとつ何か書きたいと思ったところでした わざわざ続きを書くまでもないといわれそうですがなりゆきついでに。。

 

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縁あって私が担当していたPL法の仕事は消費者行政のフィールドのなかにありました

消費者行政のフィールドでは、PL法といっても扱う範囲は消費者の事故になります

 

例えば、飛行機事故は消費者の事故?となってしまいます 工場での従業員の事故なども扱うわけにはいきません

 

とはいうものの、PL法は消費者事故に限定した法律ではないので、裁判では飛行機事故を扱いますし、産業機械による事故も扱います

消費者行政の場でPL法の仕事をするときには、所管上正面から扱えない種々の事故があったわけです

 

工場で機械の専門知識をもたない従業員が受傷する事故は、胸が痛んだまま胸にしまっていました そしてずっと胸のどこかに引っかかっていたのだと思います

 

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チャペックの話の続きのつもりが脱線してますね チャペックに話を戻します

 

チャペックはエッセイ「事故と技術」(飯島周訳「いろいろな人たち」所収)のなかで、労働者の生命すなわち人間の生命を守るための技術と科学について躍動するように書いています

 

「技術と科学が、たんに資産の獲得のみならず、人間の生命の安全にも注意を払うようにすることが問題である。それは企業主が払うものではない。それは公共にとって必要な課題なのである」「現在までの技術と役所のしきたりが十分だとしてきたものよりも、もっと大きな尺度でもっと集中的にもっと創造的に、人間の生命を保護するという課題を手中に納めることが必要である」

 

北東ボヘミアの鉱山の町で鉱山・温泉場関係の医師の子として生まれたというチャペックにとって、鉱山労働者の生命の安全は人間の生命の問題そのものだったと想像します

 

労働者の安全を守ろうとするチャペックの文章は、消費者行政を離れ制約がない状態でPL法判例を見つめ直したときにようやく腑に落ちたのだと思います

 

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園芸家チャペックもずいぶん疎遠でしたが いまは家で過ごす時間が多くなり庭いじりも楽しくなってきて、私にもわかるところがみつかればいいなと思っています

 

めぐりめぐってチャペックとの出会いを重ね、多才なチャペックの輪郭に少しでも触れられたら私の生活ももっと色彩豊かになるのでは?と夢想しています

 

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