哲学について
久しぶりのゆっくりしたお休み。
週末の帰り道。
立ち寄った古本屋さんで哲学者(京都学派の方です)の随想を立ち読みしておりました。
無味乾燥な論理展開を試行錯誤する片手間に、可愛い挿絵がございました。
なんの前触れも説明もなくあらわれるイラストに、研究者の方は、たしか、意味がよくわからないとつぶやいていらしたような・・。
なんとなく見覚えのあるイラストを遠い学生時代の記憶のなかにたどりながら、ふんふんと帰り道。
「いま見ると、とっても可愛いわ!!」「??」
まわりの方からご覧になれば、わたしにとって、哲学は過去のもの。法哲学も経歴になってしまった過去でありましょう。
「昔とった杵柄だってね・・!?」「?」
日々の生活を振り返りますと、まったくその通りだと思います。表に出ず、ずっと続いている哲学と、法哲学は、はじめて説明不要の、自分のものになったような気がいたします。
哲学と法哲学を学んでよかったと思う気持ちは、おそらくすでに哲学的ではありません。けれど、わたしにとっては、この一念が哲学の道なのでしょう。
いまどこかで哲学を学んでいる方に、伝えたい。うわの空でもいい、聞いてほしい。哲学への信頼は、親のように、哲学生を育むのです。