冬ともだち

 帰り道。地下鉄の駅の階段をのぼって地上へ。
 「さむいっ!!」
 先に地上に出たひとの悲鳴のような声。
 冷凍庫から出てきた北風が、まちを凍えさせる。

 ほんとに冷えるわ・・?
 なぜか余裕のわたし。
 今朝から、大好きダウンのロングコート。
 襟巻(!)さえあれば、寒さだって、雪だってこわいものなし。
 おまけに、優しいことに、寝不足の帰り道には、羽毛布団のように暖かく包んでくれる。

 早い話が着ぐるみなのですが・・。
 大切な冬ともだち。
 あったかに過ごす冬は、いつだって幸せな冬です。