いまの夢

 織物のような論文を書くのが夢でした。
 分厚い草稿を書いたら、難しすぎるといわれたので、あきらめました。
 「これは、日本語なの?」「はあ・・自信ありません」
 今は昔のこと。ほどよく忘れましょう。
 本物の織物をみますと、縦糸横糸に、思い出がとめどなし。かといって、苦しんで書いていた頃に戻りたくもなし。

 ほどよく年をとり、母好みが似合うひとになりたい・・。
 「まだまだ・・ね!?」「・・??」