野花

夕の入りはな、久しぶりに落語独演会へ。
溢れるやりとりに、懐かしい心持ち、とめどなし。

仲入り。
楽屋から客席に出てきたひとが、マイクを握っていう。
「身心で、この空間に浸ってください」

綺麗な木の舞台に映える、紋付黒羽織、初夏の粋な着流し。
他者の生の言葉が響く時あり。
投げる言葉を、身心で受け取る時あり。

おかめ団子。
一杯のお茶の甘さに涙。

野に咲くタンポポ、濃い紫スミレエトセトラ、存分に咲く姿あれこれ。