ヒメコブシ

大雨があがり

ほっと一息

 

朝の庭は

静まっている

 

父が好きだったヒメコブシは

昨夏、枝先を二か所

 

枯らしてしまいました

父は繊細な枝ぶりが

 

気に入っていたらしく

切らずにそのまま

 

おこうと思います

元気な枝から

 

「生きているよ」と

いわんばかりに

 

若葉がたくさん伸び

父が喜ぶ横顔が浮かびます

 

昨夏、亡くなったはずなのに

庭好きの父と暮らす

 

毎日は変わりません

夢でときおり

 

父と話すと

なおさら

 

変わりばえのない

毎日です