古戦場のギバチくん
最寄り駅から隣駅にかけて
鎌倉時代の古戦場
いくつか史跡はあるものの
一族滅亡の地とあって
どの史跡を探し訪ねても
つわものどもが夢のあと
なんにもありません
がんばって郷土史を想像してといわれるよう
ところが、古戦場跡に住む方たちは
その昔一族が滅ぼされたまちを愛し
まちを流れる川を愛し
大量のアユが川をのぼってくるようになり
橋の上からアユを見つけて子どもたちがはしゃぎ
ギバチという固有種のナマズくんが生息するそう
水槽のアユのコロモが淡い虹色にきらめき
黒いぬるぬるしたギバチが遊んでいる姿は
古戦場を流れる川の水を
きれいに守っている方々の財産
水槽をのぞきこんでいる私を
後ろからニコニコと眺めていた方々
視線を感じて振り向いたら
目があいました
「引きついでゆく財産がわかりました!」
「!!」
絶滅危惧種らしいギバチを守り
きれいな川の水を守りたいものです♪