美しい瞳

毎晩のほっとタイム。
この頃どうしたわけか、懐かしい先生方のことばかり思い出します。


フランスからいらしたF.F先生。
仏文科の先生でいらしたのですけれど、講義は存じません。
片足がご不自由で、いつも杖をついて端正な姿でキャンパスを歩いていらした先生。


お優しい姿にあこがれ、わたしは先輩から引き継いだサークルの顧問をお願いしてみました。
先生は歩く杖を止め、深い優しい瞳でじっとみつめられ、なにも聞かずにOKしてくださいました。
哲学科の一学生をご存じなかったはずですのに・・嬉しかったです。


あとはお会いするたび、「やっていますか?」「はい」
簡単なやりとりだけで先生はお優しい笑顔ばかりでした。

いつも明るいグレーの美しい瞳でみつめてくださった先生。
ただ信じてくださった先生に感謝ばかり。


今夏、日本の夏はつねになくとても厳しいです。
先生、お体にさわりませんように・・。
残暑の日々どうかご自愛ください。