乙女詩集より

 夢二さんからお借りして。
 儚いといえば儚い。半端といえば半端。
 夢二の残したかけらは美しい、と思うのです。

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   ちょこれいと

 古い上着のぽけっとに
 あの日のかけらがあった。
 −−甘くも苦くもなんともない

 (昭和5年2月発表)