雪の坂道

 どの家も、綿菓子をかぶったような朝の光景。
 小一時間雪景色をながめて、朝の珈琲。

 支度をして、家を出ると、さあ大変。
 ・・急な坂道をどうやっておりましょう。
 ほどよく凍っていて、よくすべりそう。
 一歩ずつ、そろそろ降りる。
 ダウンコートなのだから、いっそ滑り降りたら楽しそうでした??

 北国から戻り、坂道をのぼって帰った日。
 手をつないだ老夫婦が、そろそろと降りてくる。
 「あの子の荷物を押してあげなよ・・」「!?」
 手をひかれた旦那さんが、そっと声をかける。
 なによりうれしかったです。
 湯気の立つ思い出ばかり・・わたしだって、アツアツです??