うつし絵

 書きかけてあるものを読むのは、ひと仕事である。(デアル?)
読んでいて思い出すのは、そこに綿々と書いてあることでは全然なく、これを書いているときに、何を読んでいたか・・それから、何を望んでいたかである。(デアル!)
 当時、たまたま目にして気になり、読んでいたもの。ジェームズ・ロバート・ブラウン著(青木薫訳)『なぜ科学を語ってすれ違うのか−ソーカル事件を超えて−』 思想的読み物としては、面白い本です。ですが、この本を読んでしまったおかげで、判決と諸科学の関係について、妙にややこしく、考えにくくなった記憶があるのである。(デアル!)
 そして、当時、望んでいたこと。判決を多面的に分析し、しっかり議論する研究会を開きたいということ。知るかぎり、それらしい研究会が存在しなかったので、なんとか開けないだろうかなどと思ったわけである。(デアル!)

 正直な自分と再会するのは、気恥ずかしく、なつかしい。
 「感慨にふけっている場合ではありません。あなたは、道半ばです・・」「!!」
 さあて、わが会のチャイムが鳴る・・。