白い花たちに、ただいま!

 余震を受け、帰りの電車はダイヤが混乱。ひと駅ごとに5分くらい停まるので、もはや身をまかせて帰宅・・。 
 つり革の前の席には、編み物雑誌を広げて、編み物をする方。肩掛けかしら? 膝掛けかしら? オフホワイトの毛糸を引っ張りだしては、編んでいらっしゃる。そこだけ時間がゆっくりと過ぎているようでございました。
 駅を出ましたら、雨風容赦なし・・! 傘とコートと靴をたたきつけられながら坂をのぼり、帰宅。途中には、山桜の切り株。昨日みとれた、可憐な花たち。
 白い花びらは、黒く濡れたコンクリートの上に張り付くように落ちておりました。あすの朝まで、花は残っているかしら・・部屋で半時ほどぼんやり。
 ん?? 雨風の音がいたしません・・窓を開けてみますと、雨風は静まりかえっておりました。