もういくつねると

 今年も、あと三日。ぽかぽかしながら部屋で片づけものやら、いろいろ。暗くなりますと、「火の用〜心」の声に、木を打つ音。
 年末年始をエアーポケットのように過ごすのが、年来の夢。
 このまちで、わたしの顔を見るたびに、子どもか孫の代わりに昔話をしてくださった方のことを思い出します。お正月には、本当の息子さんや娘さんや孫たちが大勢やってきて、賑やかに過ごされるのだそう。
 ずいぶん前の暮れ。うれしそうにほころんだ顔で・・「あと三日で、みんなが来るの。毎年、白菜をたくさん漬けて、待っているの。」「・・!」 
 何歳になっても、“もういくつ寝ると”!?