中間報告−年末にあたりまして

 この数ヶ月、シラバスをながめながら、研究経験と実務経験のあいだを、行ったり来たりしてきたように思います。
 わたしの場合、研究分野と実務の分野が、ぴったり一致しているわけではございません。研究経験と実務経験が、どうつながっているのか、実によく聞かれてまいりましたが、なかなかうまく説明できなかったように感じます。うまくご説明できないもどかしさが、あったかもしれません・・
 秋からこれまで、10回あまり連続講義をさせていただき(まだ、1月半ばまで数回続きます・・)、事のややこしさが、少しわかってきたような気がいたします(?)
 拝見するかぎりでは、実務は、研究上の課題を同時にいくつも提起している現場(ときにより、カオス的かつ創造的・・!?)であり、一方、研究はといえば、あつかう課題をあえてひとつに絞り込み、問題設定と方法論を明確に境界画定したうえで、取り組まれることが多いかと思います。
 両方を、同時に、バランスよくおこなおうといたしますと、かえってリスキーで、ややもすれば破綻しがちでしょう!? 限定的ながら、両者の経験をいたしますと、いまどちらにシフトして考えているのかを、弁別しているかどうかが、大切なように思われます。
 年末にあたり、拙いながら中間報告をさせていただきます。