牡蠣鍋

 研究会が終わり、まちへ戻る。お魚やさんの前で、自転車を停める。
 「鮭を一切れください」「甘塩でいい?」いつもおなじ。ん? 牡蠣が出ている。お初です・・お鍋にしましょう。「100グラムください」「太っているのを、あげようね・・。はい、おまけ!」
 ついでに、長ネギ、しいたけ、木綿のお豆腐に、油揚げ・・買い込んで、帰宅。
 支度をしながら、気づく。今日は、煮物を教えてくれた、懐かしい祖母のお誕生日。お鍋が似合う日です・・
 わたしにとって、哲学は、思い出すもの。育ててくださった方々の記憶とともにあるもの。困っていると、黙って支えてくれるもの。「ずっと支えていてください・・」
 湯気のなかで、なんだか嬉しく、ちょっぴりナイーブになりました・・。