女の子たち

 外に出ないまま、暗くなってしまいました。このまま一日が終わってしまう・・。
 「坂の下まで歩こうかしら・・」 マンションを出たところで、たまに会う、髪の長い可愛いひと。とびきりの笑顔。「お帰りなさい・・!!」「!」
 遅いし自転車はやめようと、なんとなく思い、サンダルを履いて坂道を下りる。お地蔵さんの前をすぎ、細い道。横転(?)した自転車のライトがぴかぴか光っている。暗闇に向かって声をかけてみました。「大丈夫??」「・・」
 はにかんだように起き上がったのは、髪の長い女の子。「誰かに呼ばれるのを、待っていたの・・?」  
 5分もない、ほんのひととき。うれしかったり、悲しかったりしながら、夜の散歩・・。